2015年12月23日水曜日

有馬記念展望① ~今年はこんな有馬記念になる~

たいへんご無沙汰しておりますが、有馬記念の前に久々の更新です。



今年の中距離古馬戦線は主役不在の状態が続きましたが、有馬記念でもその状況は変わらない。

オルフェーヴルやジェンティルドンナやブエナビスタのような絶対的な馬がいない。
「一番強い」と言えるのはGⅠ6勝馬ゴールドシップだが、強さと脆さが隣り合わせという馬だけに軸にするには少々怖い。
3歳時には菊花賞、有馬記念と近年稀なハイペースになり、自然と展開に恵まれたことで、脆さが露呈しなかった。4、5歳時には展開と馬場という弱点が露呈して、不向きな平坦コースや高速馬場では力を発揮できなかった。6歳の今年は気性的な問題で走らないことが増え、致命的な出遅れや、押しても進んでいかない。そういうレースが増えた。



この有馬記念も「得意の中山」、「引退レース」ということで馬券は売れるだろうが、他の馬から入ってみたいと考える。



ということで、ゴールドシップ以外から、有力馬を探ってみる。



注目ポイントは臨戦、実績、位置取り、展開。
順に考えていきましょう。



まずは臨戦


登録馬の臨戦

ゴールドシップ JC
ラブリーデイ 京都大賞典→天皇賞→JC
キタサンブラック セントライト→菊花賞
ショウナンパンドラ オールカマー→天皇賞→JC
マリアライト オールカマー→エリザベス

ルージュバック エリザベス
ラストインパクト 天皇賞→JC
ワンアンドオンリー京都大賞典→天皇賞→JC
リアファル 神戸新聞杯→菊花賞
サウンズオブアース 京都大賞典→JC

ヒットザターゲット JC 
オーシャンブルー オールカマー→金鯱賞
アルバート 本栖湖→比叡→ステイヤーズ
アドマイヤデウス 天皇賞→JC
ゴールドアクター オクトーバー→アルゼンチン
ダービーフィズ 天皇賞→JC


この秋、古馬G1を勝ったラブリーデイショウナンパンドラはともに春までは、ひいき目に見ても「主役級」の馬ではなかった。そう、この秋で結果を出してようやく「主役級」に上り詰めてきた馬たちだ。
その証拠に、ラブリーデイ、ショウナンパンドラは王道である秋古馬3冠に絞ったローテではなく、前哨戦を使って天皇賞(秋)やジャパンカップを目標に馬を作ってきた。そのため有馬記念は惰性と言っても間違いではない。秋4戦目となるため、疲れが見えてここで凡走してもまったく驚けない。ともに距離延長で味が出るタイプには見えないので、ここは前走よりは印を下げたい馬だ。ただし3連系のヒモには買いたい。


上記2頭に対し、
「余力のある馬」を探すと、

ゴールドシップ 叩き2走目(中山替)
サウンズオブアース 3走目(適距離に絞った余裕あるローテ)
ヒットザターゲット 叩き2走目

ゴールドシップは信頼しないと言ったばかりなので、東京でキレ負けしたサウンズオブアースに注目したい。



また、どういう実績があるといいのか?

有馬記念は中山2500mで行われる。活躍馬の傾向として、同じ中山の2200m、2500m重賞の勝ち馬は有馬記念でも結果を出している。

AJCC、日経賞(アドマイヤデウス)、セントライト記念(キタサンブラック)、オールカマー(ショウナンパンドラ)、有馬記念(ゴールドシップ)。これらのレースを勝った馬には少々注意。

ここではキタサンブラックアドマイヤデウスが挙がります。

アドマイヤデウスはずっと外枠が続く不運もあり大敗続きだが、東京の連戦より、実績ある中山にかわるのは歓迎です。


次に位置取りという点で見ていきましょう。


過去10年の勝ち馬の通過順と、枠順。

開催年 枠順  勝ち馬名  通過順

04 ①ゼンノロブロイ 2-2-2-2

05 ⑩ハーツクライ 3-4-4-3

06 ④ディープインパクト 12-12-11-11

07 ③マツリダゴッホ 3-3-3-2

08 ⑭ダイワスカーレット 1-1-1-1

09 ⑨ドリームジャーニー 15-15-14-8

10 ①ヴィクトワールピサ 4-4-2-2

11 ⑨オルフェーヴル 11-10-8-5

12 ⑬ゴールドシップ 16-15-14-10

13 ⑥オルフェーヴル 13-13-12-2

14 ④ジェンティルドンナ 3-3-3-2

過去10年の中で4角10番手以降の馬はディープインパクトとゴールドシップのみ。
他の8頭は8番手以内となっています。さらにそのうちの5頭は3番手以内。かなり先行有利なレースです。

今年の登録馬の予想通過順。

逃げ
リアファル

好位
ラブリーデイ
キタサンブラック

先行
ワンアンドオンリー
ゴールドアクター
アドマイヤデウス

差し
サウンズオブアース
ルージュバック
ラストインパクト
アルバート
ショウナンパンドラ
マリアライト
ダービーフィズ
オーシャンブルー

追込
ヒットザターゲット

捲り
ゴールドシップ




単純に3番手以内という事を考えると
リアファルラブリーデイあたりが挙げられます。

またオルフェーヴルやドリームジャーニーのような捲りという事なゴールドシップ




次に展開ですが、

リアファルがおそらく逃げるでしょう。時折、逃げ馬不在だと条件戦のようなラップが刻まれ、暮れの中山で上がり34秒台の決着が見られます。今年はリアファルがいますし、ゴールドシップが捲るはずなので、そんな展開にはならないでしょう。

スローにならないことを想定すると、過去にスローの有馬記念で活躍したトゥザグローリーやトゥザワールド、ジェンティルドンナみたいなタイプは必要ないように感じます。
反対にどういう馬を狙うべきか?ゴールドシップが捲りきる展開になると、先行馬全滅になることが多いため、内の2,3列目から差してくる馬。できれば上がりがかかった方がいいタイプの馬です。
今年の出走馬だと、サウンズオブアース、ワンアンドオンリー、キタサンブラック、ルージュバックこのあたりが内目の枠を引いたら狙いたいですね。


まとめとして、今年はリアファルが逃げ、ゴールドシップが捲ることが予想されます。ペースとしてはややスロー~ミドルペースを3角からペースアップする厳しい展開。先程10年に5回は1~3番手の馬が勝っている。と書きましたが、今年はそこに当てはまらないレースになると考えます。よってスタミナのある馬を中心に先行馬を頭では買わず、適性距離が2400m以上の馬を狙います。ゴールドシップが勝つか負けるかはわかりませんが、必ず内から差してくる馬はいます。そしてゴールドシップの後ろから3着を拾う差し馬も飛び込んでくるでしょう。

枠順が出るまでは判断が付きませんが、

☆キタサンブラック(内差し得意、セントライト1着、皐月3着、菊花賞馬)
☆サウンズオブアース(菊花賞2着、前走キレ負け、余力あり)
☆ワンアンドオンリー(上がり競馬得意、復調気配)
☆ゴールドシップ(ゴールドシップ)
☆アドマイヤデウス(今春中山GⅡ連勝)


おまけとして、昔からよく言っている「ゴールドシップが勝つと2,3着にはトニービンが来る理論」で行くと…

1着した重賞の一部

天皇賞(春)
1着ゴールドシップ
2着フェイムゲーム 父ハーツクライ

阪神大賞典

宝塚記念
1着ゴールドシップ
2着カレンミロティック 父ハーツクライ

阪神大賞典
1着ゴールドシップ
2着アドマイヤラクティ 父母父トニービン
4着サトノノブレス 母父トニービン

阪神大賞典
1着ゴールドシップ
2着デスペラード 母父トニービン
3着フォゲッタブル母父トニービン

有馬記念
1着ゴールドシップ
3着ルーラーシップ 母父トニービン

神戸新聞杯
1着ゴールドシップ
2着ロードアクレイム 母父トニービン


スタミナの問われる展開で一緒にくることが多い。ということです。
参考に有馬出走予定のトニービン

ワンアンドオンリー(父ハーツクライ)
アドマイヤデウス(父アドマイヤドン)
アルバート(父アドマイヤドン)
ダービーフィズ(父ジャンングルポケット)










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