2017年12月23日土曜日

2017年 有馬記念予想


有馬記念は今年から優勝賞金が3億円に引きあげられ、JCの賞金と並びJRAの最高賞金レースとなった。これにより、有馬記念目標という馬が増え、秋古馬三冠を全部走ってやろうという陣営が激減した。また有馬記念を秋4戦目で迎える馬も減った。
 以前は有馬記念は惰性で挑む馬が多く、有馬を目標に立て直してきた馬、最初から狙っていた馬が勝つ!そういうレースだった。昨年の1番人気ラブリーデイは得意とするスローだったにもかかわらず、秋4戦目で完全に調子のピークを過ぎた状態で挑み、その結果5着。
有馬記念が荒れやすいレースなのは、枠順で有利不利がはっきりしているということに加え、有力馬の仕上げに差があるからということも大きかった。今年も仕上げに関しては大差ないということを頭に入れておきたい。

と、昨年は書いた通り、13番人気で決着する硬いレースとなった。
この傾向が続くのか?と昨年のレース後は思ったものだが、今年はキタサンブラックを始め、秋古馬三冠を使ってきた馬が5頭。(キタサンブラック、サトノクラウン、レインボーライン、ヤマカツエース、シャケトラ)この使い方を見ると、有馬記念目標な感じはしない。
このメンバーのローテを見ると例年通り荒れるのではないかと考えられる。また有馬記念は34歳が強いレース。3歳で馬券になると4歳では着順をあげる場合が多く、連続で馬券になることも多い。(ダイワスカーレット、トゥザグローリー、ゴールドシップ、キタサンブラックなど)しかし4歳から5歳で着順を上げた馬というのがほとんど見当たらない。この傾向を見るとキタサンブラックは勝てない。とも言える。

以上の事を念頭に、少し波乱を期待しながら予想に入る。

ローテ、枠順、展開・脚質、血統の5つのファクターに注目する。

まず「ローテ」
秋から4戦目以降で迎える馬は完全な惰性馬であるため、下げる。
サトノクロニクル
カレンミロティック

秋古馬3冠を全て使ってきた馬は勝てない
キタサンブラック
サトノクラウン
レインボーライン
ヤマカツエース
シャケトラ

ローテーション的に2走目で有馬記念を迎える事が理想的で、次に重賞→G1→有馬記念が次点。陣営の本気度がうかがえる。勝ち馬は以下の馬から出ると考えたい。

◎秋2戦目
スワーヴリチャード アルゼンチン有馬記念
ミッキークイーン エリザベス有馬記念
サクラアンプルール 天皇賞(秋)有馬記念

◯秋3戦目 トライアル→G1→有馬記念
クイーンズリング
シュヴァルグラン
トーセンヴィクトリー
ルージュバック
サウンズオブアース



次に「枠順」

1~4枠が圧倒的に有利
5~7枠は3着要因
8枠は消し


14枠が圧倒的に有利で、過去10年で3着以内の6割近くがここから出ている。当然中心にしたい枠である。

1 ヤマカツエース
2 キタサンブラック
3 クイーンズリング
4 ブレスジャーニー
5 トーセンヴィクトリー
6 サトノクロニクル
7 シャケトラ
8 レインボーライン



5枠~7枠は過去10年で7頭馬券になっているが、その内3頭はゴールドシップ、トゥザグローリー、ダイワスカーレット、アドマイヤモナーク、サウンズオブアース、サトノダイヤモンドである。複数絡んだのは2008年のダイワスカーレット、アドマイヤモナークだけである。馬券になるなら1頭と考えたい。


9サクラアンプルール
10シュヴァルグラン
11ルージュバック
12サトノクラウン
13ミッキークイーン
14スワーヴリチャード

有馬記念は言うまでもなく、内枠有利外枠不利ははっきりしているレースだ。特に815,16番枠は過去10年で1頭も馬券になっていないので、見ただけでけしてもいい。名馬クラスの馬なら検討の余地はあるが、この2頭ならば消しでいい。


15 カレンミロティック
16 サウンズオブアース






次に「展開・脚質」


前走の脚質を参考に並べるとこうなる

逃げ
キタサンブラック

先行
カレンミロティック
サクラアンプルール

先行(控え目)
サトノクロニクル
シャケトラ
シュヴァルグラン
スワーヴリチャード

差し
ヤマカツエース
ブレスジャーニー
クイーンズリング
サトノクラウン
トーセンヴィクトリー
ルージュバック
ミッキークイーン
サウンズオブアース

追込
レインボーライン


キタサンブラックがハナを切るだろう。武豊騎手はミドルペースで逃げる事が多く、極端なスローにはしない可能性が高い。有馬記念特有の超スローにはならないと考える(この時点でキンカメを下げる)。有馬記念といえば、有力馬が4コーナーで有力馬が捲ることが多いが、今年はキタサンブラックが逃げ、その直後にシュヴァルグランやスワーヴリチャードが先行して続くことが考えられるため、後方からの捲りにはそこまでの警戒は不要だろう。先行する有力馬より早く仕掛けたら自滅するだけなので、あるならばやはり2列目以降の内差し。また万が一スローになった時の瞬発力比べ。しかし今年はスタミナ豊富な血統馬が出揃った印象が強いため、速い上がりを持つ馬は少ない。

内差し
ヤマカツエース
クイーンズリング
レインボーライン

瞬発力
ミッキークイーン
クイーンズリング
キンカメ達

このあたりだろう


次に「血統」
有馬記念ではJCとは異なる血統が活躍する。ディープインパクトなどの超主流血統ではなく、ステイゴールドやネオユニヴァースといった、宝塚記念や皐月賞を勝ちそうな血統が活躍する。またスローになるとキングマンボ系が活躍する。

本年はステイゴールド産駒からはレインボーラインが出走。キンカメ産駒はヤマカツエーストーセンヴィクトリー、サクラアンプルール


まとめ

冒頭でも触れましたが、今年の有馬記念は従来通り陣営の本気度に差がある年。キタサンにも付け入る隙はある。そしてキタサンブラックがミドルペース以上で逃げることが予想されることから上がりがかかる決着となる。そうなるとゴールドシップが勝った年のイメージが近いかもしれない。ゴールドシップオーシャンブルールーラーシップ。ステイゴールド産駒のワンツー。そう。レインボーラインに流れが来ている。しかしレインボーラインも秋古馬三冠を使ってきた馬なため連下あたりが狙い目である。キタサンが勝てないものとすると頭候補はスワーヴリチャードか。ダービーはスローになってしまったため、レイデオロにキレ負けしたが、実際の実力差はほとんどないものと考える。今年のペース、他馬のローテからすると絶好のチャンスである。

◎スワーヴリチャード
◯キタサンブラック
レインボーライン
△シュヴァルグラン、ミッキークイーン、ヤマカツエース、クイーンズリング

馬券はワイドと絞ったフォーメーションで(^^)



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